「タイトルは大事!」
そう言われて、題名を一生懸命考えました。
そのかいあって、良いタイトルが出来上がりました。でもクリックして読んでもらえません・・・
読まれなければ、記事を書く意味ないですよね。どうしたらいいの?
そこでセールス・ライティングの神 ”ジョセフ・シュガーマン先生” に聞いてみました。
第1センテンスの秘密
世のあらゆる広告文の目的は、記事の「本文」を読ませることです。
そして読者に行動してもらう。
そのためにはまず「最初のセンテンスを読ませる」のが重要です。
ではどうすればいいのか。
短くせよ。
それがシュガーマン先生の答えです。
とにかく短く、読みやすい文章でなければいけません。
文として不完全なほどに。長い文章は禁物です。
シュガーマン先生が書いた、ほとんどの広告記事の冒頭もシンプルです。
- 減量はたやすくありません。
- コンピューター嫌いのあなた。
- それは簡単です。
- それは起こるべくして起こりました。
- IBMに脱帽です。
クルマを思い浮かべてみましょう。
ガソリンを最も消費するのは「走り出し」です。最もエネルギーが必要です。
文章も同様です。書き出しはできるだけ簡潔にして、ハードルを下げましょう。
いったん動き出せば、あとは惰性で走りつづけます。
ドロップキャップ
私自身あまり目にすることはないのですが、ドロップキャップという手法があります。
文の最初の文字を大きくして、読者を本文に引き込む方法です。
シュガーマン先生はドロップキャップも”あり”だと教えてくれます。
でも正直、ダサく感じるのは私だけでしょうか。
雑誌や英文の記事であれば、見た目にさほど違和感はないかもしれませんが・・・日本語、それもネット上ではいまいちかも知れませんね・・・
意外性
シュガーマン著「10倍売る人の文章術」では数多くの「読ませるテクニック」が解説されています。
その中に「滑り台効果の秘密」という項目があります。
滑り台効果とは、あたかも滑り台をすべり落ちるかのように、読者に最初から最後まで一気に記事を読ませるテクニックです。
キャッチコピー(タイトル)
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リード(導入文)
⇩
コピー(本文)
この方法を記事本文の冒頭に応用することもできます。
シュガーマン先生が立ち上げたコンシューマーズ・ヒーロー社の宣伝文です。
- 【キャッチコピー】「盗品」売ります
- 【リード】消費者重視のコンセプトが登場。リスクを冒す気があれば、盗品を買うことができます。
- 【強調コピー】足がつく心配はご無用。保証あり。当社の盗品は新品同様で、かつてのブランドや持ち主が知れることはありません。
- 【本文】画期的な消費者マーケティングコンセプトが新登場しました、その名も「盗品購入」。そう、盗品です!・・・
タイトルでいきなり『「盗品」売ります』です。これは気になってつい読んでしまいますよね。
読み進んでいくと、不良品を買い取って修理し、会員制クラブを通じて消費者に提供するというビジネスモデルだと分かるのですが。
唐突で意外な言葉を冒頭に持ってくる。
これにより読者は興味を抱き、記事の最後まで「滑り落ちる」ように読み通す。
やり過ぎは禁物ですが、かなり効果的なテクニックといえるでしょう。
第1センテンスの目的とは?
シュガーマン先生からの質問です。
「第1センテンスの目的は?」
あなたはどう答えますか。
「読者の知りたい解決策を述べる」
「この記事の内容をあらかじめ知らせる」
しかし、たった1文でこれらを伝えるのは無理ですよね。先生に解答を聞きましょう。
正解は「第2センテンスを読ませる」です。それ以上でもそれ以下でもありません。
最初の数センテンスは、次のセンテンスを読ませるのが唯一の目的です。
どんな犠牲を払ってでも、興味を抱いた読者を手放してはいけないのです。
「一貫性の原理」をご存じですか?
人はいちど決めたことを守ろうとする心理が働く、というものです。
「ご一緒にポテトはいかがですか?」
某ファーストフード店員の言葉も、この原理を利用しています。
「買う」ことを決めた客は「ついで買い」のハードルが下がっているので、誘いに応じやすくなっているわけです。
まとめ
せっかく書いた記事を多くの人に読んでもらいたい・・・
そのためにあなたがやるべきは以下の3点です。
- なるべく短い言葉で
- 意外性ある言葉で
- 次のセンテンスを読ませる意識をもつ
こうすることで、読者はあなたの記事を「滑り落ちるように」、「一貫性の原理」に基づいて一気に読み終えることでしょう。
追伸
シュガーマン先生の本は、ライター必読です。
今後もその内容を記事で紹介していきたいと思います。
※「10倍売る人の文章術」についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。
怠け者がリッチになる方法。シュガーマン著「10倍売る人の文章術」内容・レビュー
【副業】セールスライティングの本おすすめ5選【元スポーツ紙記者が厳選】
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