ほとんどの人は日々の暮らしに精一杯で、お金儲けの余裕などありません。
私はよく働いたものです。一日十八時間。休日はなし。
でも大儲けするようになったのは、働く時間を減らしてからです。
それも大幅に。
たとえば、この宣伝文を書くのに約二時間かかりました。
運がよければ私は、それで五万ドル(約五百五十万円)、いや十万ドル(約千百万円)稼げるはずです。
さらにいえば、私は元手がたった五十セント(約五十五円)のものを十ドル(約千百円)で買ってくださいとお願いするつもりです。
しかも、なかなか抵抗できない方法で。
あなたは愚かにも抵抗できずに終わるでしょう。
この一文はジョセフ・シュガーマン「10倍売る人の文章術」に「伝説の広告」として紹介されている広告の導入部です。
作者はジョー・カルボ。
この広告によって300万冊もの本を売ったといいます。
※この広告の全文はこちらをどうぞ。
※ジョー・カルボの公式サイトはこちらからどうぞ。彼の生涯などについて書かれています。「怠け者がリッチになる方法(原題:THE LAZY MAN’S WAY TO RICHES)」の広告の画像も見ることができます(英語サイトのため、Google翻訳でお読みください。翻訳が不自然ですが、おおむね理解できます)。
全米No.1セールス・ライター
※すぐに読みたい場合はKindle版(電子書籍)がおすすめです。
シュガーマンは1971年、みずから立ち上げた米「JS&A」社においてコピーを重視した宣伝手法で大成功を収めました。
1979年にダイレクトマーケティング・マン・オブザイヤー、1991年には優れたマーケターに贈られる「マクスウェル・サックハイム賞」を受賞しています。
ブログ初心者必読の書
私たちを取り巻く環境は日々変化しています。経済の先行き不安から、在宅副業を始める人も増えています。
リスクの少ない副業として「ブログ」が注目されていますが、ここから収益を上げるには「広告・記事」でサービス、商品を「売る」必要があります。
「苦労して稼いだお金を商品やサービスと交換してもらう」(シュガーマン)
いたってシンプルな目的ですが、かんたんではありません。
しかしシュガーマンは本書を通じて
「お客をダイレクトにつかむ文章の力」
を教えてくれます。
そして読者は
- よい文章を書くための資質
- 「売る」ための基本原則
- 良い広告文には「セオリー」が存在する
これらを知ることができます。
トップブロガーもおすすめ
「マナブさん」(@manabubannai)をご存じでしょうか。
ブログで月数百万円の収益を上げ、現在はビジネス系YouTubeに力を入れている方です。
そのマナブさんも下記の動画で「僕の人生を変えた本」として「10倍売る人の文章術」を紹介しています。
YouTube動画僕の人生を変えた本【20代で年収1億を達成/思考を作るための良書】
「10倍売る人の文章術」はセールス・ライティングを学ぶ上で避けて通れない1冊といえるでしょう。
セミナーを忠実に再現
本書はシュガーマンが開催したセミナーの内容を書籍化したものです。
その受講料は最終的に約33万円でした。
それでも予約はすぐに埋まったといいます。
全271ページ。構成は大きく3つに分かれています。
第一部
お客を爆発的に増やす書き方、コピーライティングの秘密
- 知識の秘密
- 説得力という秘密
- 成功の秘密
他全11項
第二部
最高の成果をもたらす44のテクニック
反応に差が出る22のポイント
- 書体を工夫する
- 第一センテンスを読みたいと思わせる
- 第二センテンスで読み続けたいと思わせる
他全22項
役に立つ22の心理的トリガー
- インボルブメント(感情移入)させる
- 正直さ/誠実さを打ち出す
- 信用を高める
他全22項
予防と解決の秘密
ストーリーの秘密
第三部
ポイントを検証する―具体例に学ぶ
伝説の広告の秘密
チャンスを逃さない秘密
大どんでん返しの秘密
常識はずれの広告の秘密
内容は多岐にわたるため紹介しきれませんが、以下に一部をご紹介します。
滑り台効果
第一部に登場する言葉です。
聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょう。
「あたかも滑り台を滑り落ちるように、コピーを最初から最後まで読ませなければならない」
本書ではコピーをすべて読ませるための、具体的なテクニックが解説されています。
シュガーマンは読者から受け取った「苦情」の手紙を紹介します。
「私は忙しい科学者です。・・・すべてを読み通し、5分もムダにしてしまいました。・・・あまりのムダに憤慨を抑えられず・・・」
広告を最後まで読ませるのが目的のコピーライターにとって、これ以上のありがたい苦情はありません。
正直さ、誠実さ
第二部に登場します。
シュガーマンは44のテクニックのなかで、最も大切なものとして「正直さ」を挙げています。
「消費者は賢明です。あなたが思う以上に・・・」
彼は自社の広告を書くとき、商品の「ネガティブ」な側面を多く盛り込んだといいます。
そうした広告の方が読者の反応はよく、メッセージを信じて多くの商品を買ってくれたといいます。
宣伝文を書く者はぜひ心得ておきたいポイントです。
伝説の広告の秘密
冒頭で紹介した広告文が第三部で登場します。
シュガーマンをして「通販広告の伝説的名作」と言わしめる文章です。
「滑り台効果」や「正直さ」。
そのほか「導入は短いセンテンスをつなぐ」「好奇心をあおる」「客が満足することの確信を伝える」etc.
多くの「広告文の原則・テクニック」が盛り込まれていることが検証されます。
「売るための文章術」
本書の講義はどれも「具体的」で、再現性が高いものとなっています。
ネット広告が主流の現在でも、その手法は色あせることはありません。
私、中里圭は以前、新聞記者として働いていました。
しかし当時はインターネット黎明期。まだ携帯電話が出始めたころで、本書のような情報に出合うことはできませんでした。
しかし、本書に出合うことでは私は気づきました。
客観的な事実を並べるいわゆる「新聞記事」と、「売るための記事」がまったく別物であることを。
ブログに不可欠なスキル
コロナ禍、経済の先行き不安・・・
会社員が副業するのは当たり前。そんな時代です。
ブログは在宅副業として最適です。
失敗することのリスクはほとんどありません。
あなたの周りに、文章術を学んでいる人はいますか?
まだ気づいていない人に差をつけるチャンスです。
1400円で「一生使えるスキル」が身につくのですから・・・
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