ついに米津玄師と常田大希の合作「KICK BACK」がリリースされました。
米津史上、最高にブッ飛んだ曲はもう聴きましたか?
ここでは初の”本格タッグ”を記念して、音楽シーンを席巻するふたつの才能の関係、SNSなどから垣間見える二人の交遊関係をまとめました。
※この記事の内容はYouTubeでも見ることができます。
https://youtu.be/IYT5X1lfwe4
中里圭。ただの米津玄師、King Gnuファン。アラフィフ。副業研究家
出会いは約7年前
ふたりの関係を知るうえで、まず気になるのが「いつから友人なのか」ということ。
常田さんがその答えを2022年10月14日、インスタのストーリーズに投稿しました。
俺がお米ちゃんと出会ったのは
多分七年ほど前の事でして
その当時俺は米津玄師を全く知らなくて
(今思えば多分世間的には既に売れてた)なんだかんだ仲良くなって
YOUTUBEで米津玄師と検索してみたら出てきたのが
MAD HEAD LOVEだったそれを鮮明に憶えてたので
今回のKICK BACKにも
その曲で印象的だった
ピコピコ音を入れた米津玄師の”過去から続く今”であり
俺の”過去から続く今”もこの曲には入ってるあの時出会えてよかったなと思う
ありがとうお米ちゃん
リリースおめでとう
2015年といえば、米津さんは3rdアルバム「Bremen」をリリースして初のオリコンチャート1位を獲得するなど飛躍の年でした。
その頃の常田さんはまだKing Gnuではなく、前身の「Srv.Vinci(サーバ・ビンチ)」として活動。2年後の2017年にKing Gnuへと改名して現在に至ります。
出会った七年前、”過去から続く今”の景色を、ふたりは果たして想像していたのでしょうか?
常田大希は米津玄師のアルバムに参加
私がKing Gnuを知ったのは2018年8月、米津さんの次の呟きがきっかけでした。
当時も今も米津ファンである私は、YouTubeでこの「Prayer X」を初めて視聴して、一気にKing Gnuにハマりました。
このツイートに先立つ2017年、常田さんは米津さんのアルバム「BOOTREG(ブートレグ)」の収録曲「アリス」(正式には中国語表記)に、ギターとアレンジで参加しています。
「アリス」は米津さんが「飲み仲間3人と作った」と話している曲。
その飲み仲間とは、2019年の正月に常田さんがツイッターに投稿した写真の4名です。
マーガレット廣井さん(ベース、八十八か所巡礼)、矢尾拓也さん(ドラム、元パスピエ)、そして米津さんと常田さん。
ちなみに、常田さんは2018年暮れから正月にかけて、部屋に閉じこもりあの名曲「白日」を書き下ろしたといいます。そして2019年の暮れには、この曲で「紅白出演」を果たすわけです。
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財布をなくした常田に米津が・・・
さらに2人の関係を示すエピソードが以前、常田さんのインスタグラムのストーリーズで発信されました。
内容は「飲んでいて財布を無くした。一緒にいた米津君が金を渡してくれて助けてくれた」というもの。
このストーリー、米津さんの曲「感電」に登場する歌詞に似てますよね?
ここいらで落とした財布だれか見ませんでした?
馬鹿みたいにツイてないね茶化してくれハイウェイスター
米津玄師、常田大希がディズニーシーへ?
常田さんが2020年1月4日、ツイッターにこんな投稿をしました。
2020年の正月といえば、King Gnuが初の紅白歌合戦に出演した直後です。
紅白の余韻さめやらぬ日に常田さん、米津さん、綾野剛さん、そしてバンド「凛として時雨」のTKさんの4ショットを投稿。
かなり飲みまくったのは想像に難くありません。
この投稿を見る限りでは、米津さんもディズニーに行ったかどうかは定かではありません。
しかし特別な時間を共に過ごす間柄であることは間違いありませんね。
常田大希とゆかりあるミュージシャンが参加した「感電」
米津、常田ファンであれば「BOOTREG」以来のコラボを期待するところ。
そんな折、米津さんが作ったTBSドラマの主題歌「感電」に、常田さんと関係の深い「2組」のミュージシャンが参加しました。
石若駿さんとMELRAW HORNS(メルローホーンズ)です。
King Gnu初期メンバーの石若駿
金曜ドラマ
— Shun Ishiwaka 石若駿 (@shunishiwaka) June 27, 2020
MIU404 の主題歌であります、
米津玄師さんの「#感電」にて、
ドラムを叩かさせていただきました。
思い出せば
ハイハットを踏み分けて、
途中ブラシに持ち替えて、
とても楽しいレコーディングでした。#米津玄師#MIU404 #金曜ドラマ#tbs#STRAYSHEEP pic.twitter.com/395Ki9oick
石若さんは「感電」にドラマーとして参加しました。
ジャズ・ドラマーであり、本作品にもそのテイストが色濃く出ています。
そしてなんと、石若さんはKing Gnuの前身 Srv.Vinci の初期メンバー!常田さんとは東京藝術大学の同級生でした。
現在も親交があり、常田さんの別プロジェクト「millennium parade(ミレニアムパレード)」にドラマーとして参加。
2021年2月10日発売のファーストアルバム”THE MILLENNIUM PARADE”でも心地よい太鼓を聞かせてくれています。
「ゆめうつつ」でドラムを担当
石若さんは2021年6月にリリースされた米津さんのシングル「Pale Blue」のカップリング曲「ゆめうつつ」でもドラムを担当しています。
同曲は日本テレビ「news zero」のテーマ曲。
ジャズ・テイストの強い曲に仕上がっており、石若さんの個性が堪能できます。
ちなみに石若さんは、米津さんの多くの楽曲に編曲で参加している坂東祐大(ゆうた)さんの高校、大学の後輩。
「海の幽霊」で初めて米津さんからオーケストラをお願いされたという坂東さんですが、そのつながりのきっかけは石若、常田の「芸大ライン」かも知れませんね。
「感電」の”ラッパ隊”は「MELRAW HORNS」
というわけで!こういうことです!#MELRAW #米津玄師 #MIU404 #EPISTROPH https://t.co/VBu0EUxUI6
— MELRAW – Kohei Ando (@koheisax_melraw) June 26, 2020
僕が「感電」を最初にかじり聴きした時の第一印象は「米津さんの曲のラッパめずらしいな。けどカッコいい」でした。
曲「Flamingo」でもラッパが使われていますが、ここまで全面にラッパが出ている曲は他にありません。
このカッコいいラッパを演奏しているのが、MELRAW HORNS。
MELRAW HORNSは安藤康平さんを中心とするユニットです。
安藤さんは知る人ぞ知るサックス奏者。
しかしギター、トランペット、シンセサイザーなども演奏するマルチプレイヤーです。
そんなMELRAW HORNSはKing Gnuのアルバム「CEREMONY」や「millenium parade」にも参加。常田さんの強力なサポートメンバーとして活躍しています。
「感電」の”肝”ともいえるラッパを担当しているのが、常田さんと深い交流があるMELRAW HORNSとは・・・。
ファンとしてはやはり「うれしい!」以外の言葉が出てきません。
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米津&常田 交流エピソードまとめ
ここからはメディア、SNSから垣間見える二人のエピソードをまとめてみました。
米津に指摘され”箸の持ち方”を練習
2021年1月8日、NHKで放映された密着番組「常田大希 破壊と構築」において、常田さんの口から米津さんとのエピソードが語られました。
米津玄師のレコーディング現場で、みんなで弁当食ってたんですけど「文明で育ってきたのか?」って、米津が驚がくしていたくらい(俺の)食い方きたない(笑)。
いわれて以来、ちょっとあの、気をつけますね、箸の持ち方も。
練習して(笑)
このレコーディングとは、先述したアルバム「BOOTREG(ブートレグ)」内の曲「アリス」の収録のことでしょう。
米津のツイートに常田が反応
2022年7月4日、米津さんがこんなツイートをしました。
久しぶりの近況報告、しかもレコーディング中ということで、ファンの歓喜の声がリプ欄に溢れました。
そしてこのツイートに反応したのが常田さん。
友人の体を気遣う優しさを見せたのですが、これに返信した米津さんの動画が謎を呼びました。
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) July 6, 2022
このGIF動画の男性は映画「スタートレック」のカーク船長で、彼の発する気合の入った「K!」はネットスラング(俗語)で「OK」を意味しているようです。
常田さんからのリプに対して”照れ隠し”でこのように返したのかもしれませんね。仲の良さがうかがわれます。
常田「あの男はタイムリープしてる」
常田さんの作品に対するストイックさは、ファンならば知るところです。
しかし、その彼をも驚がくさせた米津さんの言動についてこんなツイートが。
タイムリープ(Time Leap)とはタイムトラベルと似た造語で、直訳すると「時間跳躍」。
精神と肉体が時空を超えて移動することを指すようです。
日時が分からなくなるなど、常人からすると考えられませんが、米津さんならばあるいは・・。
これに対するリプもあながち冗談じゃないかも(笑)。
「長い前髪で前が見えねぇ….」
2022年10月8日、常田さんがインスタに投稿した内容。米津ファンならばピンときたことでしょう。
「長い前髪で前が見えねえ」とは、米津さんの曲「LOSER」の歌詞の一節です。
この投稿に米津さんは絵文字で反応。常田さんもライブツアー中の米津さんに「ライブおつかれー!w」と返しました。
「チェンソーマン」主題歌で米津、常田が再びタッグ
そして2022年9月19日、うれしいニュースが飛び込んできました。
アニメ「チェンソーマン」のオープニング・テーマを米津さんが作詞・作曲、共同プロデューサー&アレンジャーとして常田さんが参加したのです。
さらに常田さんはベースとギターも担当。ドラムは石若駿さんが叩いています。
タイトルは「KICK BACK」。米津・常田のタッグはアルバム「BOOTREG(ブートレグ)」収録曲「アリス」以来です。
米津・常田の対談が初公開
同日にはチェンソーマン・ワールドプレミア舞台挨拶の様子がYouTubeにて限定公開。米津、常田両氏の対談もVTRにて放映されました。ふたりの直接対話が公開されるのはこれが初めて。
会話の全文は以下のとおりです。
米津「米津玄師です。TVアニメ・チェンソーマンのオープニング・テーマ曲を作らせていただきました。曲のタイトルは『KICK BACK』というタイトルになっております。
アレンジで常田大希さんに参加していただきました。
チェンソーマンずっと漫画で読んでて、けっこう久しぶりに毎週、次どうなるんだって、めちゃめちゃ楽しみな。本当に稀有な作品だなっていうのがあって。
前にちらっと話したことあるんだよね。チェンソーマンについて」常田「うん、チェンソーマンいいよねってね」
米津「それなら大希とやればより良いという予感があって頼んだ、という経緯になりますね。
あとはアニメがどういう風に・・」常田「ただなんか、予告に出てたけど、けっこうヤバいね」
米津「ああ非常にもう力、入っているし。個人的にも楽しみですね。関わってる、関わってない抜きにして」
常田「うん。この『KICK BACK』っていう曲が、米津玄師史上、たぶん一番シャウトしてんじゃない?って思うんだけど」
米津「(笑)。大希が参加してくれて、まあ到底、自分からは出てこなかっただろうなっていうのは(ある)」
常田「あれだよね、米津に油を注ぐ役割、もっと燃え上がらせるっていう役割で(笑)」
米津「(笑)だいぶブーストしてくれた感じはあって。非常に大満足です」
常田「いやだからほんと、オルタナティブ・ロック全開なんですけど今回。かなりいいんじゃないかなと思ってますけど、個人的に」
米津「うん。今回、アレンジにあたって、モーニング娘。の『そうだ!We’re ALIVE』っていう曲を使わせていただいて。
やっぱり小学生ぐらいの頃ってモーニング娘。がとにかくいろんなところで流れてて」常田「流れてたね」
米津「それは避けて通るのは不可能みたいな。『幸せになりたい』って歌ってるんだよね。幸せになりたいを『しやわせになりたい』って歌ってて、モーニング娘。が。それが頭のなかでずっとリフレインしてた小学校時代があって。
今回の曲の制作にあたって、なんかそれを思い出して、そこから紐解いていったら、これしかない!っていう」常田「持ってきどころも痺れるし。もう、狂ってるよね(笑)。マジで狂ってると思ったよ(笑)」
米津「(笑)すごい全然、自分にとっては必然的な、あれなんですけど。非常にいい曲になったと思うんで、ぜひよろしくお願いします」
常田「お願いします」
アニメ「チェンソーマン」は2022年10/11、24:00よりテレビ東京系にて放送開始。直後の25:00からはAmazon Prime Videoでも配信されています。
原作は藤本タツキ氏によるコミック作品で「週刊少年ジャンプ」にて第1部が2019年1号から、第2部が「少年ジャンプ+」にて2022年7月より連載中です。
「KICK BACK」MVに常田大希が出演‼
新曲でのタッグにとどまらず、さらに驚くべきことが起こりました。
なんと「KICK BACK」のミュージックビデオに常田さんが出演したのです。
不覚にも私は、MVでの共演にまで想像力を働かせられず。
YouTubeのプレミア公開で待機した初見。冒頭からニヤニヤして観ていると、黒のスウェットとシューズで近づいてくる男が・・。
「え、まさか」「ウソでしょ?」
カメラが下からパーンすると、そこには無表情でバーベルを持ち上げる常田さんが。
「マジか!」思わず声に出てしまった私を、家族は怪訝そうに見ていました。
MV撮影の裏側
常田さんのツイートによると、MV出演は米津さんからの誘いで、演出等にはノータッチだったみたいですね。
「おっくん」とは、今回のMV監督・奥山由之(よしゆき)さん。「感電」のMV演出も手掛けた、ふたりとほぼ同い年の1991年生まれです。
「感電」では、サビで米津さんが宙に舞うなど、それまでの彼のイメージからは想像のつかない演出に驚かされました。そして今回も、奥山さんは「トラックに轢かれる米津玄師」など、衝撃的かつ斬新な演出で私たちを魅了してくれました。
「無表情」が醸し出す面白さ
私はこのMVを何度観ても笑ってしまうのですが、特に可笑しい場面が3つあります。
これらの場面でのふたりはいずれも無表情(走る米津さん以外)。そこがまたユーモラスで笑いを誘います。
ふたりが初めて見せた姿
「感電」では大笑いする米津さんを見られましたが、今回は「全力疾走する米津玄師」を初めて見ることができました。
また、私の知る限り、常田さんが芝居を演じたのは初ではないでしょうか?
多くのメディアでインタビューに答えたり、モデルもこなす常田さんですが、その姿はいずれも「素の常田大希」だったように思います。
”常田ガチ勢”の皆さん、いかがでしょうか?
もしも間違っていたら、Twitterで教えていただけるとうれしいです。
中里圭:@keinakazato7777
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